人材派遣と人材紹介の違いについて紹介!メリット・デメリットも
人材サービスを利用した人材の採用方法には、主に「人材派遣」と「人材紹介」があります。どちらも、求職者と求人募集企業をつなぐ方法ではあるものの、それぞれで仕組みは大きく異なります。
人材派遣や人材紹介という言葉は知っていても、仕組みやサービス内容を理解できていないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、人材派遣と人材紹介の違いを詳しく解説します。具体的な違いや各サービスのメリット・デメリットも説明するため、人材派遣と人材紹介の違いを理解して、人材確保に活かしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
1.人材派遣と人材紹介とは?形態・仕組みについて
人材派遣と人材紹介、それぞれの大きな特徴は下記のとおりです。
人材派遣 | 「労働者派遣事業」を通じて人材を派遣するサービス |
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人材紹介 | 「有料職業紹介所」を通じて人材をマッチングさせるサービス |
人材派遣はその名のとおり「人材を派遣する」ことが基本となる一方で、人材紹介は「人材のマッチング」が基本となっています。この違いにより、雇用契約などの仕組みが大きく異なります。
ここからは、人材派遣と人材紹介それぞれに分けて、仕組みを詳しく解説します。
1-1.【人材派遣】労働者派遣事業
人材派遣は、「労働者派遣事業」を介して人材を派遣するサービスのことです。労働派遣事業は、厚生労働大臣から許可を得る必要があります。
人材を確保したい企業は、この労働者派遣事業を行う人材派遣会社に依頼をし、人材派遣会社は依頼先の企業に派遣スタッフを派遣します。
派遣スタッフは、人材派遣を依頼した企業の指示のもと労働しますが、双方が直接的に雇用契約を結んでいるわけではありません。人材派遣を依頼した企業は人材派遣会社と契約を結び、人材派遣会社は派遣スタッフと契約を結ぶこととなります。依頼元の企業と派遣スタッフが雇用関係となるわけではないため、企業側が派遣スタッフに直接給与振込をすることはありません。
また、人材派遣には主に2つの種類に分けられています。
〇労働者一般派遣
一般派遣は、人材派遣会社と派遣スタッフの間で直接雇用契約を結び、派遣期間を決定したうえで派遣する方法のことです。人材派遣を依頼した企業と派遣スタッフがともに延長契約をしない限り、派遣の契約期間が満了するに伴い契約が終了します。
〇紹介予定派遣
紹介予定派遣は、人材派遣を依頼した企業に派遣スタッフが一定期間就業したあと、直接雇用契約することを前提とした方法のことです。この方法で働く社員を、「契約社員」とするケースもあります。期間は契約により異なるものの、最長半年(6ヶ月)間です。一定期間就業し、人材派遣を依頼した企業・人材派遣会社・派遣スタッフが合意すれば、派遣スタッフと直接雇用契約を結ぶことが可能です。
1-2.【人材紹介】有料職業紹介事業
人材紹介は、「有料職業紹介事業」を介して企業・人材のマッチングを行うサービスのことです。人材紹介も、人材派遣の労働派遣事業と同様、厚生労働大臣から許可を得る必要があります。
人材を確保したい企業は人材紹介会社に依頼をし、人材紹介会社は自社に登録している人材(求職者)から、適切な人材のマッチングを行います。
人材紹介会社はあくまでも、依頼元の企業に対する「人材確保の仲介・代行業務」や、転職・就職希望者に対する「就職先の紹介業務」を行うのみです。そのため、雇用契約を直接結ぶのは、企業と就職希望者となります。
また人材紹介にも、主に下記の2つの種類があります。
〇一般紹介・登録型
一般紹介・登録型は、人材紹介会社が就職希望者を集め、紹介先の企業に集めた人材を紹介する方法です。一般紹介・登録型の中にも、幅広く職種を取り扱った総合型と、特定職種に特化した専門型(業界特化型)の2つに分けられます。
〇エグゼクティブサーチ型
サーチ型は、自社に集めた人材に限らず、他社の人材登録者データベースを用いて人材をピックアップし、依頼元の企業に紹介する方法です。ヘッドハンティングやスカウトとも呼ばれています。
2.人材派遣と人材紹介の具体的な違い2つ
人材派遣と人材紹介は、どちらも同じ人材サービスではあるものの、それぞれに異なる大きな特徴があり、当然仕組みも異なることがわかりました。
しかし、具体的なサービス内容やコストについては、各サービスでどのような違いがあるのかわからず、どちらを選ぶべきか判断できないという方も多くいるでしょう。
そこで次に、人材派遣と人材紹介の具体的な違いを、サービス内容・コストの2項目に分けて、詳しく説明します。
2-1.サービス内容
人材派遣会社と人材紹介会社における、サービス内容の大きな違いは下記のとおりです。
人材派遣会社 | 依頼された企業が行う業務に適した人材の派遣サービス |
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人材紹介会社 | 依頼された企業の採用要件を満たす人材の紹介と就職サポートサービス |
要約すると、人材派遣会社は一定期間就業できる派遣スタッフを依頼元の企業に派遣するサービスで、人材紹介会社は長く人材を確保したい企業と、就職希望者をつなぐマッチングサービスとなります。
それぞれさらに細かく分類されるタイプによって、契約形態はやや変わるものの、「どのような人材をどのくらいの期間求めているか」により、適切と言える選択は異なるでしょう。
2-2.コスト
人材派遣会社と人材紹介会社では、雇用形態が異なることから、給料システムも当然異なります。人材派遣会社と人材紹介会社のコストの違いは、下記のとおりです。
人材派遣会社 | 派遣スタッフの時給×実労働時間 ※派遣会社の手数料が別途発生することもある |
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人材紹介会社 | 決定した人材の理論年収の約3割 |
人材派遣会社を利用した場合、派遣スタッフの時給をもとに料金が決定されます。派遣スタッフの時給に実労働時間数をかけて算出された料金を、人材派遣会社に支払うことが一般的です。人材派遣会社への手数料が派遣スタッフの時給に組み込まれているケースと、別途発生するケースがあります。
人材紹介会社を利用した場合は、決定した人材の理論年収の約3割を、紹介料として人材紹介会社に支払うことが一般的です。紹介料は、人材が決定した時点で発生します。
3.人材派遣と人材紹介のメリット・デメリット
ここまで、人材派遣と人材紹介について、特徴や違いを挙げながら詳しく解説しました。どちらも人材を確保できるサービスですが、失敗を防ぐためにはそれぞれのメリット・デメリットも把握しておきましょう。
ここからは、人材派遣と人材紹介のメリット・デメリットを紹介します。
3-1.人材派遣のメリット・デメリット
人材派遣のメリット・デメリットは、下記のとおりです。
メリット | デメリット |
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人材派遣の大きな魅力は、教育担当者や採用担当者の工数を削減しながら、一定期間のみ派遣スタッフに業務を依頼できるという点です。その反面、人材をしっかり見極めたうえで採用したり、派遣期間を自由に設定したりできません。
「簡単な事務作業を、数ヶ月の間だけ誰かに依頼したい」と考える企業には、おすすめの方法と言えるでしょう。
3-2.人材紹介のメリット・デメリット
人材紹介のメリット・デメリットは、下記のとおりです。
メリット | デメリット |
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人材紹介は、ある程度スキルを持った人材が紹介されやすい傾向にあります。スキルの高い人材を確保できれば、社内にノウハウが蓄積されるでしょう。また、採用活動の工数も発生しないことも魅力ですが、その分採用ノウハウは蓄積されないことに注意が必要です。
「スキルの高い人材を確保したいけど、忙しくて面接や採用すらできない」という企業には、おすすめの方法と言えます。
4.【関西エリア】人材派遣・人材紹介は「パワーキャスト」へ
関西エリアで人材派遣・人材紹介のサービスを受けたいと考えている企業は、ぜひ「パワーキャストグループ」の人材サービスをご利用ください。
パワーキャストグループは、製造業・物流業を中心に、人材派遣・人材紹介といった総合人材サービスを展開しています。経験豊富なコーディネーターが人材の選出を行うため、各企業様にマッチした最適な人材を紹介できます。
また、パワーキャストグループでは、就職・転職希望者であるすべての派遣スタッフがモチベーションを維持しながら気持ち良く就業できるよう、管理体制を整えるなどして、派遣スタッフへの対応も重視しています。
「人材派遣・人材紹介どちらが適切かわからない」「スキルが高く、やる気のある人材を求めている」という企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
ここまで、人材派遣と人材紹介の違いを詳しく解説しました。それぞれの特徴を踏まえ、自社にはどのサービスが適しているかを判断しましょう。
とは言え、人材派遣と人材紹介にはそれぞれメリット・デメリットが存在することもあり、結局どちらのサービスが良いのか判断しきれないという企業も多く存在するでしょう。
パワーキャストグループでは、人材派遣と人材紹介どちらも含めた総合人材サービスを行っています。お問い合わせいただければ、企業様の現状や要望などを確認後、最適な人材サービスと人材をご紹介いたします。人材の確保に悩む企業様は、ぜひお問い合わせください。