【202104_バックアップ】派遣会社に依頼するときの費用相場は?コストを抑える方法も
派遣社員は、正社員よりも低コストで優秀な人材を確保できる雇用形態です。しかし、派遣料金は派遣社員の仕事内容や派遣会社のマージン率によって変動します。業種ごとの費用相場や派遣会社ごとの料金を比較検討しなければ、かえって損をする恐れがあるでしょう。
そこで、今回は派遣社員を雇う際の費用相場や派遣会社のマージンが高い理由を紹介した上で、派遣社員の雇用コストを抑える方法について解説します。人件費を最小限に抑えるために派遣社員を雇用したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.費用相場はいくら?
派遣社員は、派遣会社に派遣料金を支払うことで雇うことができます。派遣料金の合計のうち、7割は派遣社員の賃金となり、残りの3割は派遣社員の社会保険料、派遣会社の営業利益や諸経費などとなります。なお、派遣料金は仕事内容によって異なる場合がほとんどです。
主な業種ごとの派遣料金の費用相場は、以下の表をチェックしてください。
業種 1人1日8時間あたりの派遣料金 1人1時間あたりの派遣料金 建築・土木・測量技術者 28,647円 約3,580円 情報処理・通信技術者 30,389円 約3,798円 美術家、デザイナー、写真家、映像 19,916円 約2,489円 一般事務従事者 15,428円 約1,928円 商品販売従事者 14,176円 約1,772円 営業職業従事者 21,083円 約2,635円 飲食物調理従事者 12,671円 約1,583円 居住施設・ビル等管理人 15,824円 約1,978円 農業従事者 11,783円 約1,472円 製品製造・加工処理従事者 14,575円 約1,821円
出典:厚生労働省「平成30年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)
専門的な技術や知識が必要な職種の場合、1日あたりの平均料金は20,000~30,000円、それ以外の職業は10,000~15,000円が派遣料金の相場です。
派遣社員を雇う際は、上記の派遣料金相場を念頭に置いておきましょう。
1-1.費用の詳細な内訳
派遣社員を雇う際は、イニシャルコストと呼ばれる初期費用と、ランニングコストと呼ばれる継続費用がかかります。
以下より、初期費用と契約費用について解説します。
◯初期費用
一般的に、人を雇う際は、以下に挙げる3つの初期費用がかかります。
- 採用費:求人募集を行う際にかかる費用
- 教育費:社員の教育にかかる費用
- 準備費:社員が使う物品を用意する際にかかる費用
派遣社員を雇う場合、準備費以外のコストはほとんどかかりません。退職した正社員の代わりに派遣社員を雇う際は、準備費がかからない場合もあります。
◯継続費用
派遣社員を雇う際の継続費用は派遣費用です。派遣費用には、以下の費用が含まれます。
- 基本賃金:時給や日給などのベースとなる給料
- 福利厚生費:慶弔見舞金や交通費、健康診断費用、有給休暇積立金など
- 社会保険料:健康保険料や厚生年金料、労災保険料など
- 派遣会社の利益・諸経費:派遣会社が派遣社員を派遣する上で必要な費用
派遣社員を雇う場合、派遣会社が提示する派遣費用を支払えば、基本賃金から社会保険料までの計算を派遣会社に一任することができます。初期費用を抑え、給与計算の手間をできる限り省きたいと考えている人は、派遣会社を活用するとよいでしょう。
1-2.最終的には派遣会社との交渉で決まる
派遣料金は、募集する派遣社員の仕事内容によってさまざまです。また、地域によっても派遣料金の相場は変化します。
しかし、派遣料金は最終的に派遣会社との交渉によって決定することがほとんどです。
できる限り低コストで派遣社員を雇いたいと考えるのであれば、あらかじめ複数の派遣会社に見積もりを依頼してください。複数業者の見積書に提示されている金額を交渉材料にすることで、派遣料金の交渉を有利に進められるでしょう。
2.「マージンが高い=悪い会社」ではない
中には「平均マージン率よりも高いマージン率を設定している派遣会社は避けた方がよい」と考えている人もいるでしょう。しかし、マージンが高い派遣会社は、必ずしも利益率をつり上げている悪い派遣会社ではありません。逆に、あまりにもマージンが低い会社は、労働局側から経営自体に問題があるのでは、とみられることもあります。
派遣会社が高いマージン額を設定している理由には、以下の3つが挙げられます。
◯質の高い人材を募集するため
高いマージンを設定している派遣会社の多くは、質の高い人材をいつでも派遣できるよう、積極的に求人募集を行っています。求人情報を出すためには、多大な費用が必要です。そのため、質の高い人材を集めたい派遣会社は、派遣料金を少し高く設定して求人募集費用に充てています。そのため、マージンが高く設定され、多くの求人募集を出している派遣会社であれば、質の良い派遣社員を雇える可能性が高いと考えてよいでしょう。
◯派遣社員に質の高い教育訓練を行うため
ただ派遣社員を募集して登録させるだけでなく、登録者の教育訓練や研修まで徹底的に行っている派遣会社は、高いマージンを設定しています。高いマージンを設定している派遣会社には、派遣社員にどのような教育を行っているのかを積極的に尋ね、派遣会社の質を見極めてください。
◯派遣社員の福利厚生を手厚くするため
派遣会社が高いマージンを設定している場合、派遣社員が快適に働くことができる環境を整えるべく、手厚い福利厚生を用意している可能性があります。高いマージンを設定している派遣会社には、派遣社員の福利厚生についても尋ねてみましょう。
3.派遣社員の雇用時にコストを抑える方法
派遣社員は正社員を雇うよりもコストを抑えられるとはいえ、支払う派遣料金は少なからず負担となります。そのため、派遣社員を雇用する際は、さまざまなコストを抑えられるよう工夫する必要があるでしょう。
派遣社員の雇用時にコストを抑える方法には、以下の2つが挙げられます。
◯コスト意識を持つ
経営者はもちろん、従業員全員、企業全体がコスト意識を持つ努力をすることがポイントです。コスト意識とは、物品購入費用や通信費、出張費用などの物理的コストを抑えることだけを意識するものではありません。デスク周りを整理して作業効率を上げたり、チームでプロジェクトを進めたりすることで削減できる、時間的コストも意識する必要があります。
ひとりひとりがコスト意識を持って仕事に臨めば、コストを最小限に抑え、大きな利益を生み出すことができるでしょう。
◯残業時間を見直す
派遣社員が残業をしている場合は、残業時間を見直すことも大切です。派遣社員の残業時間を削減することは、大きなコストカットにつながります。派遣社員に無理な業務を強いていないか業務内容を見直したり、派遣社員のスキルが求めるレベルに達しているかをよく吟味したりした上で、残業時間の削減に取り組みましょう。
4.人材派遣はパワーキャストグループに依頼しよう
今すぐ派遣社員を利用してみたいと考えている企業様は、ぜひパワーキャストグループにお声をかけてください。パワーキャストグループは人材派遣や人材紹介など、さまざまな人材サービスに対応している派遣会社です。
パワーキャストグループのマージン率は24%~28%と、いわゆる適性な範囲のマージン率で運営している派遣会社です。さらに、パワーキャストグループでは、他の派遣会社と違い、企業様専任の担当者や、人材集め専門の担当者とそれぞれのプロが在籍しているので、貴社に適した人材をタイムリーにご紹介できます。また、定期的な就業先の現場巡回や派遣社員のフォローアップも行っているため、他の派遣会社よりも、質の高い派遣社員を安定してご紹介することができます。
人材派遣を依頼する際は、「速」「質」「心」をモットーに多種多様な業務に対応しているパワーキャストグループをぜひ活用してください。
まとめ
派遣社員を雇う際の費用相場は、仕事内容によってさまざまです。また、派遣会社のマージンは、派遣会社のサービスの質によって前後することが少なくありません。確固とした目的があってマージン率が高く設定されている場合もあるため、まずは複数の派遣会社に見積もりを依頼しましょう。最終的な派遣料金は、派遣会社との交渉によって決定します。
派遣会社選びに迷っている際は、パワーキャストグループがおすすめです。細かなヒアリングをもとに希望に合致する派遣社員を紹介してくれる可能性が高いため、まずは一度問い合わせてみましょう。