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闇バイトの特徴は?求人サイトによる闇バイト対策の方法も紹介

闇バイトとは、SNSやネット掲示板で「短時間で高収入」などの魅力的な文言で応募者を募り、犯罪に加担させられる不正なアルバイトのことです。特に近年ではSNSを利用した広域犯罪が増加し、その危険性が広く知られるようになりました。

当記事では、代表的な闇バイトの内容や特徴、また求人サイトや企業が取り組む闇バイト対策について詳しく解説します。安心して応募してもらえる信頼性の高い求人を掲載する方法についても解説するので、企業や採用担当者の方はぜひご覧ください。

1.闇バイトとは?

闇バイトとは、SNSやネット掲示板を中心に、「短時間で高収入」などといった魅力的な文言で応募者を募り、犯罪実行役として使い捨てる不正なアルバイトのことです。実際に行われる業務内容は詐欺の受け子や運び屋、強盗など法に触れる行為が中心です。闇バイトに一度加担してしまったことで、脅迫や報酬未払いなどのトラブルに巻き込まれ、抜け出せなくなる事例も多く報告されています。

闇バイトの存在が広く知られるようになったきっかけは、フィリピンにいる指示役が指揮を執った一連の広域強盗事件です。SNSを通じて集められた人々が実行犯として捕まり、社会に大きな衝撃を与えました。

1-1.代表的な闇バイトの内容

ここでは、闇バイトに該当する典型的な仕事内容を紹介します。

特殊詐欺の実行役振り込め詐欺や架空請求詐欺などの実行役として、被害者に電話をかけて金銭を騙し取る行為に加担させられる仕事です。電話をかける「掛け子」と直接現金やカードを受け取る「受け子」、ATMで現金を引き出す「出し子」の3役があります。「電話をかけるだけ」「荷物を受け取るだけ」といった文言で募集されます。
運び屋違法薬物や犯罪に使われる携帯電話、現金などを指定の場所に運ぶ仕事で、「配送」「ドライバー」などの名目で募集されることがあります。荷物の中身を知らないまま運んでしまった場合でも法律違反となります。
口座売買自分や他人名義の銀行口座やキャッシュカード、ネットバンキングのログイン情報などを売買する行為です。「高額買取の仕事」などと謳われることがありますが、発覚すれば所有するすべての口座が凍結されたり、以後口座を開設できなくなったりしかねません。無償で譲渡した場合でも違法です。
サクラ行為出会い系サイトなどで、ほかの利用者を騙す業務です。運営者からの正式な依頼であっても、詐欺罪に該当する場合があり、刑事責任を問われるリスクがあります。
パチンコの打ち子パチンコ店やスロット店で長時間機械を操作し続ける業務です。店の売り上げをごまかすために雇うケースが多く、横領・窃盗・詐欺などの罪に問われる可能性があります。
スマホの契約代行スマートフォンを契約し、その端末を転売する仕事です。携帯電話販売店に対する詐欺行為に該当するだけでなく、報酬を受け取れないまま、契約した端末の代金や利用料金を支払わされるケースも多くあります。

これらの求人は深刻な法的リスクを伴うにもかかわらず、合法的な業務に見せて募集が行われている場合もあります。求人を出す際は、業務内容を明確に記載することが大切です。

2.闇バイトの特徴

闇バイトには、通常のアルバイトと異なる点がいくつかあります。特に報酬の異常な高さや連絡手段に関する怪しい点は、大きな特徴になります。以下では、闇バイトの募集内容に多く見られる特徴を2つ解説します。

2-1.報酬が高すぎる

闇バイトの特徴の1つに、報酬が異常に高額である点が挙げられます。仕事内容の簡易さと比較して、報酬が通常のアルバイトの相場とかけ離れていることが多い傾向です。たとえば応募者を引きつけるために「短時間で高収入」「即日払い」「日給5万円以上」といった文言が使用されます。

通常、アルバイトの平均時給は地域や業種によって異なりますが、1日働いて1万円前後が一般的です。これを大幅に超える報酬を提示している求人は、仕事内容に違法性が含まれてるケースがあります。

2-2.連絡手段にDMが指定される

闇バイトのもう1つの特徴は、応募者との連絡手段としてSNSのDM(ダイレクトメッセージ)が指定される点です。犯罪グループは匿名性の高い通信手段を利用することで、足がつかないよう工夫しています。

応募者を「Telegram」や「Signal」といった匿名性の高いアプリに誘導し、やり取りを進めるケースが多く見られます。これらのアプリはエンドツーエンド暗号化が施されており、外部からの追跡が困難であり、犯罪行為に悪用されるケースが少なくありません。

信頼できる求人であることを示すために、詳細な連絡先や採用担当者の情報は明記しておきましょう。

3.求人サイトによる闇バイト対策

闇バイトの求人はSNSに掲載されているケースが多いものの、一般的な求人サイトにも闇バイトが掲載されていることもあります。実際に大手求人サイトに特殊詐欺グループの求人が掲載され、逮捕者も出た前例もあります。

闇バイトの放置は詐欺のほう助に当たる可能性もあるので、各バイト求人情報サイトでは、下記のような闇バイトの掲載を防ぐためにさまざまな対策を行っています。

・企業・求人の審査

多くの求人サイトでは、掲載される企業や求人情報について厳格な審査を実施するようになりました。たとえば、企業審査では、過去に利用停止措置が取られていないか、犯罪組織・反社会的勢力との関係がないかなどを調査し、信頼性を確認します。また、仕事内容や報酬額が適切であるか、法令やサイト独自の基準を満たしているかといった点もチェックされます。こうした取り組みによって、不審な求人情報の掲載を未然に防ぎ、求職者を守る体制が整えられています。

・生成AIによるチェック

一部の大手求人サイトでは、生成AIを活用した求人チェックシステムが導入されています。求人内容をAIが解析し、高額すぎる報酬や匿名性の高い連絡手段が記載されていないかなど、不審な点を自動で検出します。不適切な内容が確認されると、該当の求人情報は掲載停止となります。

多くの求人サイトで、AIによる自動チェックと人による審査を組み合わせ、より高い精度で闇バイトを排除する取り組みが進められています。

4.安心して応募してもらえる求人を出すには?

求人の信頼性を高め、求職者に安心感を与えるには、以下の2点を留意することが大切です。

・正規の求人サイトを利用する

求人情報を掲載する際は、信頼性のある正規の求人サイトを活用しましょう。正規のサイトは、掲載前に企業や求人内容を厳しく審査しており、不審な情報が掲載される可能性を低く抑えています。また、信頼できるサイトを利用する求職者は、闇バイトへの警戒心がある可能性が高く、優秀な人材を確保できる可能性も高まります。

・個人情報の取り扱いに注意する

求職者に安心して応募してもらうためには、個人情報の取り扱いにも十分注意しなければなりません。採用に必要な情報以外は求めないこと、得た情報の徹底管理を確約することが大切です。公式な連絡先の明示に加え、匿名性のない連絡方法を使い、透明性を確保しましょう。

これらの対策を講じれば、安心して応募してもらえる求人を出すことが可能です。企業側が信頼性を重視した取り組みを行えば、優れた人材を確保するチャンスも広がるでしょう。

まとめ

闇バイトは、「短時間で高収入」などの甘い誘い文句で応募者を集め、法に触れる行為を行わせる不正なアルバイトです。求人サイトやSNSでは、企業の審査やAIによるチェックの強化など、闇バイトを未然に防ぐ取り組みが進められています。

人材募集を行う際は、透明性と信頼性を重視し、正確で適切な求人情報を掲載するように意識し、求職者が安心して応募できる環境を整えましょう。