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サンクスカードとは?導入のメリット・デメリットや事例を解説

従業員同士の貢献が見えにくい職場では、日々の協力や支援が埋もれがちです。部署間の連携が薄い組織やリモートワーク環境では、声掛けの機会が減り、小さな気配りや助け合いが評価されないまま過ぎてしまうことも少なくありません。サンクスカードは、感謝を短い文章で届け、職場全体に承認を循環させる仕組みです。形式的な運用や業務負担にしない設計が、定着を左右します。

当記事では、サンクスカードとはなにか、またメリット・デメリット、運用のコツや導入成功事例などを解説します。

1. サンクスカードとは

サンクスカードとは、職場で従業員同士が日頃の感謝や称賛を文章にして伝え合う取り組みです。たとえば、「手伝ってくれて助かりました」「資料が分かりやすかったです」といった具体的な行動や場面を挙げ、カードや社内ツールで相手へ届けます。手書きで手渡す運用もあれば、PCやスマホから送るデジタル型もあります。記入者、宛先、日付、メッセージ欄を定型化し、週次や月次で回収して掲示板や社内ポータルに掲載する企業もあります。

対象は同部署に限らず、他部署や現場と本部の間で送れる設計にする例も見られます。実名で送るほか、内容確認の上で匿名表示にする運用もあり、投稿前に上長や担当部署が形式を整える場合もあります。1人あたりの送付枚数を月数枚と決めるケースもあります。

2. サンクスカードのメリット・デメリット

サンクスカードは感謝を可視化し、職場の関係性や雰囲気を整える施策として期待できます。一方で運用設計が甘いと、負担感が増えたり形骸化したりする恐れもあります。ここではメリットとデメリットを整理します。

2-1. サンクスカードのメリット

サンクスカードは「感謝を言葉にして伝える」仕組みのため、日常の小さな貢献が見えやすくなります。運用が合えば、前向きな行動が増え、職場の雰囲気や連携にも良い影響が出やすくなります。ここでは主なメリットを整理します。

  • モチベーションやエンゲージメントの向上につながる
    「助かった」「うれしかった」と具体的に言語化されると、本人は自分の貢献が認められたと実感しやすくなります。評価面談まで待たずに承認が届くため、日々の仕事への前向きさが戻り、離職の予防にも役立ちます。上司だけでなく同僚からの承認が加わる点も強みです。カードが蓄積すると成長や役割の変化も見え、自己効力感を支えます。
  • コミュニケーションが活性化する
    感謝を伝えるきっかけが増えると、部署や職種をまたいだ声掛けが自然に起こりやすくなります。小さな協力が見える化されるので、「次は自分も手伝おう」と相互支援が循環します。結果として、相談しやすい空気が生まれ、ミスの早期共有や改善提案も出やすくなります。
  • 人事活動の参考にできる
    カードの内容を集計すると、誰がどの場面で貢献しているかが把握しやすくなります。成果が数字に出にくい支援業務や育成、改善提案なども拾えるため、表彰や配置検討の材料になります。ただし、評価に直結させすぎると打算的になりやすいため、位置付けは補助情報に留めるのが無難です。

2-2. サンクスカードのデメリット

サンクスカードは良い面が多い一方、運用を誤ると形だけの施策になり、書く負担や温度差が不満につながることもあります。失敗や形骸化を避けるため、ここでは導入前に押さえるデメリットを整理します。

  • サンクスカードを書くことが形骸化しやすい
    目的やルールが曖昧なまま続けると、「とりあえず出す」作業になりやすくなります。特に枚数ノルマや提出期限が強いと、内容が定型文に寄り、感謝の実感が薄れます。結果として受け取る側も価値を感じにくくなり、施策への不信感が広がる恐れがあります。
  • 執筆や集計が業務負担になる
    手書き運用は準備や配布、回収の手間が増え、担当部署の運用コストも膨らみます。デジタル化しても、入力・承認・集計のルールが複雑だと現場の手間は残ります。繁忙期に「カードを書く時間」が確保できないと、施策自体がストレス要因になり、逆効果になることもあるでしょう。
  • 気持ち悪さを感じる従業員もいる
    感謝や称賛を言語化する文化に慣れていない職場では、照れや抵抗感が出やすくなります。人前で褒められることが苦手な人や、社内の関係性が希薄な環境では、押し付けと受け取られることもあります。また、特定の人だけが頻繁にカードをもらう状態が続くと、疎外感や不公平感を生むリスクもあります。

3. サンクスカードの導入に失敗しないコツ

サンクスカードの導入に失敗しないコツは、工数を抑えて参加しやすくすること、運用の工夫で継続性を高めること、やり取りを強制しないことです。ここでは、3つのポイントを解説します。

3-1. 工数を減らしてハードルを下げる

サンクスカードを定着させるには、投稿と集計の工数を先に下げておくことが重要です。まず、誰でも迷わず書けるように「誰に/なにを助けてもらったか/結果どう良かったか」など短文テンプレートを用意し、一言でも送れるルールにします。

次に、贈り合うタイミングを週1や月1などで固定し、フォーム入力や一覧シートで自動集計できる形にすると運用が回りやすくなります。部署やテーマの選択欄、タグ付け、送信先のプルダウンも用意すると入力が速くなり、管理側も検索や集計が簡単になります。例文も数パターン示しておくと、書き出しで止まりにくくなります。最初から長文や回数目標を求めず、続けやすさを優先します。

3-2. 表彰やインセンティブと併せて運用する

サンクスカードを定着させるには、表彰やインセンティブと組み合わせて運用します。納会や総会など定例イベントの場で送付の時間を確保すると、実施頻度を絞れて工数が増えにくくなります。併せて「今月もっとも感謝を集めた人」「チームを支えた一言」など複数の切り口で表彰し、ギフトや休暇など小さな特典を用意すると参加の動機が生まれます。

数だけで競わせず、内容や行動の具体性も評価軸に入れると不公平感を抑えられます。表彰基準は事前に共有し、理由を一言添える運用にすると納得感が高まるでしょう。個人だけでなくチーム表彰も設け、偏りが出た月は部門ローテで紹介すると形骸化を防ぎやすいです。

3-3. やり取りを強制しない

サンクスカードを定着させるには、やり取りを強制しない運用が欠かせません。送付枚数をノルマ化すると、内容が薄くなったり、評価目的に見えたりして反発が起きやすくなります。基本は「送りたいときに送る」を原則にし、参加しない人を責めない姿勢を徹底しましょう。公開の場で読み上げる運用も、苦手な人がいる場合は負担になるため、個別に渡す形式や非公開設定も選べるようにします。

加えて、「感謝を言語化する文化を広げたい」という目的だけは共有し、押し付けにならない形で参加を促します。具体例付きテンプレートを用意し、上司や推進担当が率先して送ると安心感が生まれます。投稿しやすい仕組みと、感謝が届いたことを可視化する仕掛けを整えると、自然に利用が広がります。

4. サンクスカードの導入成功事例

ライフネット生命では、出社中心の電話対応チームと在宅中心のテキスト対応チームに分かれ、直接会う機会が少ないことが課題でした。対面交流が減り、職場の雰囲気やモチベーションへの影響も懸念されていました。

そこで、操作が簡単で社会貢献の考え方にも共感できたため、サンクスカードツール「RECOG」を導入しました。全員にメールで説明し、初回ログイン時点でレターが届く状態を整え、投稿フィードでは気軽な内容も歓迎して利用を促しました。

新入社員へも積極的に働きかけた結果、チームを越えた交流が増え、利用率は約20%向上しました。部署の雰囲気が明るくなり、対面コミュニケーションにも良い影響が出ています。今後は継続施策で放置を防ぎ、従業員満足を顧客満足や企業イメージ向上へつなげていきます。

出典:RECOG「ハイブリッドワークでもコミュニケーションを促進する秘訣とは?」

まとめ

サンクスカードは、従業員同士が感謝や称賛を言葉にして伝え合う施策です。紙で手渡す方法のほか、社内ツールで送る運用もあります。メリットは承認が可視化され、モチベーション向上や部署横断の連携に役立つ点です。一方、ノルマ化や工数増で形骸化し、不公平感や抵抗感が出る恐れがあります。

定着には短文テンプレート、実施頻度の固定、集計の簡素化、表彰との連動、強制しない設計が重要です。成功例としてライフネット生命ではRECOG導入で交流が増え、利用率が約20%向上しました。