採用受付センター

電話番号 0120-450-151

堺・神戸・枚方の人材派遣会社ならパワーキャスト

日本におけるグローバル採用の特徴とは(1)東南アジア編

人手不足が原因で、外国人労働者の雇用を検討する企業担当者の人は少なくないでしょう。中でも東南アジア人は日本での労働者数が多く、さまざまな企業で活躍しています。

当記事では、「東南アジア人を雇用したい」と考えている企業担当者の人に向けて、雇用するメリットやデメリット、注意点を詳しく解説します。また、特に労働者数が多いフィリピン人とベトナム人の特徴も紹介するため、日本人とのさまざまな違いを理解することが可能です。日本で優秀な東南アジア人を雇用するためにも、ぜひ参考にしてください。

1.東南アジア人の特徴とは?

東南アジア人は日本人と異なる特徴を持っており、日本人との違いに困惑することも珍しくありません。東南アジア人の雇用を考える上で、東南アジア人の特徴を知っておくことは大切です。

日本で働く東南アジア人はたくさんおり、特にフィリピン人が約18万人、ベトナム人が約40万人と多い傾向です(2019年時点)。

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「外国人労働者の雇用状況に関する分析」

各国で独自の文化があるように、東南アジア人も日本人とはやや異なる考え方・性格の傾向が見られます。ここでは、労働者数が多いフィリピン人・ベトナム人の特徴を解説するため、東南アジア人の雇用を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

1-1.フィリピン人の特徴

フィリピン人によく見られる特徴は、以下の3点です。
※あくまで一般的に言われていることをまとめたものであるため、すべての人に当てはまるものでは当然ありません。「ベトナム人の特徴」も含め、あくまで参考程度にご活用ください。

フィリピン人の特徴1:フレンドリーで話しやすい
フィリピン人は明るくフレンドリーで、陽気な性格の人が多く、初対面の人と接することに抵抗がありません。コミュニケーション力が高いため、周囲ともなじみやすいでしょう。
フィリピン人の特徴2:家族を大切にする
フィリピン人は家族のつながりを強く持ち、大切にします。基本的に残業はせず、家族と過ごす時間を優先する傾向です。また、家族や親戚が困っているときは全力で親身になって対応します。そのため、フィリピンで過ごす親や兄弟を金銭面でサポートするために、日本で働くフィリピン人もいます。
フィリピン人の特徴3:時間にルーズな傾向がある
フィリピン人は計画を立てて生活することが苦手で、時間にルーズな傾向があります。のんびりと細かいことを気にしない性格も影響しているでしょう。待ち合わせやスケジュールなど、時間どおりに行動しようとする意識が薄い人もいるため、心配な場合はしっかりと時間を念押しすることが大切です。

1-2.ベトナム人の特徴

ベトナム人によく見られる特徴は、以下の3点です。

ベトナム人の特徴1:勤勉でまじめ
勤勉でまじめな人が多く、向上心が高い特徴があります。新しい技術を身につけて自分のスキルを向上させるために、働きながら学校に通って勉強したり、習い事をしたりするベトナム人は多いでしょう。
ベトナム人の特徴2:ポジティブ思考
ポジティブ思考の人が多いことも、ベトナム人の特徴です。ベトナム人は親切で、家族や周囲の人を大切にし、困ったときは協力して助け合います。そのため、「自分が大変なときも助けてくれる」と考えており、悲観することはありません。

信頼している相手には感情を表に出して怒ることもあるものの、マイナスの感情を引きずることは少ないでしょう。
ベトナム人の特徴3:短期的な結果を求める
ベトナム人は中長期的に計画を立てて行動するよりも、短期的な結果を重視する人が多い傾向です。時間をかけて経験や実績を積むといった意識は薄く、その時点での成果や感情で判断する人が多いようです。

そのため、将来に備えて貯金をする習慣があまりないと言われています。逆に、短期的な成果や年収アップに向けて、行動力のある人が多いことも特徴と言えます。

2.東南アジア人を雇用するメリット・デメリット

日本では外国人労働者の数が増加しており、2020年には172万人を超えて過去最高を記録しました。

出典:厚生労働省「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和2年10月末現在)」

今後、日本で働く外国人の数はさらに増える可能性があるため、外国人労働者を雇用するメリットとデメリットを事前に知っておくことは重要です。

ここでは、東南アジア人を中心とした外国人労働者を雇用する際のメリット・デメリットを解説します。

2-1.メリット1:モチベーションが高い人材を確保できる

東南アジア人を雇用するメリットは、モチベーションの高い優秀な人材を確保できることです。東南アジア人を中心とした外国人労働者は、稼ぐことを目的に海外で働くため、仕事に熱心に取り組む傾向があります。自国で身につけた能力を高めるために、技術力の高い日本に来ている人もいることから、即戦力も期待できるでしょう。

向上心を持って働く東南アジア人を受け入れることで、ほかの従業員にもよい影響を与え、社内の活性化につながります。

2-2.メリット2:海外進出につなげられる

東南アジア人の雇用により、企業の海外進出につなげられるメリットもあります。海外進出を考えている企業にとって、現地の価値観やニーズを理解したり、常識や法律を知ったりすることは非常に重要です。現地の知識や語学力のある東南アジア人を雇用すれば、現地の人とスムーズに交渉できる頼れる人材になるでしょう。

また、特にフィリピン人は英語を話せる人材が多いため、語学力を生かして企業の多言語対応を進めることにも効果的です。

2-3.デメリット1:コミュニケーションが難しい場合がある

東南アジア人を雇用するデメリットとして、言語の違いによるコミュニケーションの難しさが挙げられます。日本語を勉強中の東南アジア人労働者はもちろん、日本語能力の高い東南アジア人が相手でも、伝わらない言葉や言い回しが出てくるでしょう。

また、日本人は会話の間や雰囲気から、言語化しなくても相手の意図を察して動くことがありますが、外国人には言葉にしなければ伝わりません。言語に加えてコミュニケーションの取り方にも違いがあるため、伝わりやすいように表現することが必要です。

2-4.デメリット2:価値観の違いを理解する必要がある

東南アジア人と日本人の価値観の違いも、雇用する際のデメリットの1つです。国によって宗教や文化、考え方が異なるため、相手の価値観を理解していないとトラブルに発展する可能性があります。

日本と東南アジアでは、社会人としてのマナーや注意する際の伝え方に加えて、宗教上の理由で食べられない食材があるなど、さまざまな違いが見られます。企業と労働者がお互いに価値観の違いを理解し、尊重することが欠かせません。

3.東南アジア人の雇用における注意点2つ

東南アジア人を雇用する際は、入社後のキャリアプランを決めておくことが重要です。キャリアプランを明確に決め、将来的な目標を持って働く環境を整えておくことで、早期の離職を防ぐ効果があります。労働者本人にキャリアプランを考えてもらい、企業側がしっかりサポートする体制を整えましょう。

ここでは、東南アジア人を雇用する場合の注意点を2つ紹介します。

3-1.受け入れるまでの流れを事前に把握する

東南アジア人を雇用する場合は、受け入れるまでの流れを把握して準備を整えることが大切です。

参考:外務省「就労・長期滞在査証(ビザ)手続きチャート」

掲載した求人に応募が来た際は、応募者の就労ビザ(就労可能な在留資格)を確認しましょう。日本では、原則として就労ビザがない外国人は働けません。就労ビザを取得できるか、採用後の勤務内容が就労可能な内容であるかを事前にチェックすることが必要です。なお、特定技能制度が適用になる一部の分野を除き、単純労働と判断される業務に関しては就労ビザを取得できません。

また、給与額から差し引かれる社会保険料や税金についても説明しましょう。日本の制度を理解しておらず、給与が全額入金されないことに疑問を持つ可能性があります。

3-2.生活面のサポートも行う

東南アジア人を雇用する際は、仕事面に加えて生活面でのサポートも重要です。企業側からの支援が徹底していなければ、離職する可能性が高まります。

特に日本に来たばかりの東南アジア人は分からないことが多く、仕事はもちろん生活面の不安も大きいでしょう。細かな点までサポートし、日本での生活や労働に対する不安を取り除くことは欠かせません。

住居探しや役所での手続きから、食事場所の紹介や買い物の補助にいたるまで、細かい部分についてもサポートを行いましょう。困ったときに支援する体制が整っていると、外国人労働者は安心して仕事に集中できます。

まとめ

東南アジア人を雇用する際は、特徴やメリットなどを理解した上で事前の準備を整えることが大切です。東南アジア人を含め、外国人労働者の受け入れは今後も活発になるでしょう。

「特定技能制度」は、特定産業分野における労働力不足の解消を目的とした制度です。パワーキャストグループは、日本国政府に「登録支援機関」として登録されており、さまざまな技能を持つ外国人労働者の採用支援業務を行っています。東南アジア人の優秀な人材を雇用したい企業担当者の人は、ぜひお問い合わせください。